RSS | ATOM | SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author:スポンサードリンク, category:-,
-, -
9月のコラム   チーク原木事情と国内需要
チークの原産地はインドシナ半島を中心とした西南アジアです。その中心がミャンマー中北部一帯の山岳地区です。政府高官は現在の伐採方針を守っていれば永久的に供給出来ると言っています。
東マレーシア・タイにもかなりの数量がありましたが、1980年以降の近代化に伴う乱伐とリゾート開発により、現在は殆ど伐採出来る原木は無い状況です。インドネシアにはオランダ統治時代に植林したチークがあります。戦後日本に輸入されたチークの多くはこのインドネシアチークでした。
 他国と同様乱伐により、現在は伐採出来る原木が非常に少なくなり政府が厳しく管理を行っています。
 ラオスにもチークは有りますが風土気候の関係か?良質材でなく、カリン材の方が評価されています。
 大航海時代に移植されたのか?中南米エルサルバドルにもチークがあります。先般、入手して物性試験をしましたが、ミャンマーチークと比較が出来ない程材質的に劣る材でした。
 チークは温暖で、台風やハリケーン等の無い優しい気候の所で、ゆっくりと時間を掛けて生育する木、その地がミャンマーなのでしょう。現在世界に供給されているチークの87%を占めています。
 不動産ファンドの影響か?都心高級地に賃貸マンションの開発が活発です。これ等賃貸マンションにもチーク無垢フローリングが積極的に採用されるようになりました。差別化を図る為でしょうか?大手ハウスメーカーの注文住宅にハイグレードのチーク無垢フローリング・階段部材・テラス等、トータル的にご使用頂く案件が増えています。
 昨今の合板板の急騰や表面単板用輸入材の値上り等による複合フローリングの値上りによって、弊社が供給するチーク無垢フローリングとの価格差が小さくなっています。耐久性・健康衛生面から文教施設や高齢者施設の需要も増えています。今後如何に、価格を維持し安定供給するかが課題ですが、現地サイドと一層の協力関係を強め、要請にお応えする所存です。
※来月は『ミャンマーの歴史と文化』について記述します。
author:代表取締役 臼井成美, category:-, 11:08
-, -