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6月コラム ミャンマー・ヤンゴンの近況
1) ヤンゴン市内のインフラ整備・メンテナンスの停滞

ミャンマー政府は昨年6月に行政機能をヤンゴン北方300kmのピィンマナー市近郊ネピドーに移転、遷都しました。首都機能充実工事が急ピッチで進められていますが首都ネピドーまでのアクセス整備が追いつかず、輸出業務の許認可にも、多くの日数を要しています。
首都整備の余波か?ヤンゴン市内のインフラの整備・メンテナンスがここ数ヶ月全く実施されず、道路は舗装が傷み破壊され穴ぼこだらけ、通信網は至る所で不通になっています。電気は1日6時間供給されていますが、徐々に通電時間が短くなっています。古刹名跡が多いいにしえの都であるヤンゴンの行く末が案じられます。
5月初旬の大雨により冠水した地区の多くは未だ復旧されていません。5月から本格的な雨期に入りましたので衛生状態の悪化が懸念されます。



2) 外貨準備高とインフレ

外貨準備高は本年3月末で60億ドルを超えています。主要因は天然ガスと原油の輸出増です。中国とインドが石油の確保に必死になっています。
反面、インフラが進み、市民生活が一層窮屈になっています。主食の米穀類が昨年比46%の値上り、ガソリンも35%up(約100円/L) しました。
又、4月7・8日にトルコと経済交流を高める協定を締結しました。トルコ政府は豆類と生ゴム、それにチーク材の供給を希望しています。トルコからの経済支援が期待されますが、チーク材等木材需要が一層増加して、価格高騰の要因になるのではないかと懸念されます。



3) アウンサン・スーチー女史について

5月中に軟禁が解除される予想が裏切られ、軟禁状態が継続される事になりました。
現在、民主化に向けた憲法改正準備が進められています。今年中に草案が出され、審議される予定です。
天然資源と人的資源に恵まれた国土豊かな農業生産国です。早期に民主化が図られ、インフラ整備、近代化が計られるよう、願っています。


行政首都ネピィドー、ピンマナーとアジアハイウェー網
行政首都ネピィドー、ピンマナーとアジアハイウェー
author:代表取締役 臼井成美, category:-, 13:37
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