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- 2月コラム
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2010.02.01 Monday
【日本と米国の対ミャンマー政策と反応】
1月のミャンマー旅行をお申込み頂きました方々の内、航空券が 確保出来ず、ご希望に副えなかったグループが出ました事、深く お詫び申し上げます。
11月以降諸外国のミャンマー訪問団・調査団が急増しています。 この事がヤンゴンへの航空券を確保する事を難しくしている要因です。
昨年初、オバマ政権はミャンマー政策の見直しを表明し、11月の アメリカとASEAN諸国との首脳会談においてASEANと日本と協調 してミャンマー政策を考えるべきであると強調しミャンマーに課せられている経済制裁解除について言及しました。これは米国がASEAN諸国との関わり、北朝鮮との関わりに、ミャンマーを抜きでは解決出来ないと判断した事と思います。
日本政府も日本メコン首脳会議に出席した鳩山首相がティン・セイン首相と会談を行い今までの厳しい対ミャンマー政策を緩め、人道 支援・人材育成支援を段階的に拡大する事を示唆しました。
欧米諸国の経済界は敏感に反応し、ミャンマー近代化事業や埋もれているミャンマーの資源開発事業等の調査団(ミッション)が急増したのでした。
【中国の対ミャンマー政策と経済関係】
以前にも記述しましたが、中国はミャンマー軍政を承認し、諸外国が経済制裁を課す中、無償援助を増大し、積極的に関係強化を図り、経済関係を大きく発展させました。とりわけ、雲南省昆明市から インド洋までの高速道路の建設・インド洋から中東地域の原油を ミャンマーを横断して中国に輸送する原油輸送管の建設、2013年 完成予定のミャンマー産の天然ガスを昆明市に供給するガスパイプライン建設は政治・経済上の相互補完は非常に大きいものがあります。 中国は今後もミャンマーを更に重要な戦略的パートナーとみなし、政治経済、社会文化分野でも協力関係を強化すると 思われます。
【チーク材等特産木材の動向】
欧州の需要停滞が続いており、海外での需要は横ばい状況ですが、新行政首都ネピートに於ける建築工事用需要がピーク期になり、提携先のミャンマー木材公社ヤンゴン工場では、休日無しのフル 操業でチークの壁材やフローリングを生産しています。弊社製品用に高品質の原木を確保する事が難しく、原木輸出価格値下げを要請出来る環境では無いのが現況です。
以上。