RSS | ATOM | SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author:スポンサードリンク, category:-,
-, -
8月コラム
東日本大震災の被災と原発事故、不甲斐ない政治の混迷等で、厭世気分が蔓延していましたが『なでしこジャパン』の世界制覇の快挙により、意欲が湧いてくるような元気を貰えました。おめでとう有難うを伝えたいと思います。

 
日本政府は7月初旬に、対ミャンマーODA再開の検討に入った事を発表しました。検討案件は医療・教育・農業指導等の事業が対象ですが、インフラ整備事業等本格的な開発援助を再開する大きな一歩と言えます。

 

2010年度のミャンマーに対する外国からの直接投資は約200us$でした。この内、中国(香港含む)が140us$で約70%を占めています。次のタイが25us$、インド・シンガポールと欧州で35us$となっています。中国の投資の殆どは天然ガス・原油輸送用パイプライン建設です。

 

今年度は民間企業のビジネス進出が急増すると予想されています。アジアに残された最後の開発ポテンシャルが高い有望国です。弊社は微力ですがODA案件の立案・創造・コーディネート等に積極的に関わり、日本企業の進出・活動に寄与したいと考えています。

 

国連薬物犯罪事務所(UNODC)の纏めでは昨年の世界のアヘン生産量は前年比、38%減少したそうですが、唯一ミャンマーの生産量は約6%増えているとの事です。アヘンの原料になるケシは東部地中海沿岸が原産地と言われており、メソポタミヤ(シュメール)やアッシリア・バビロニアに伝わり、10世紀ごろインド・中国に伝わったとされています。17世紀半ばに英国国策会社東インド会社がインドで大々的に栽培を行い、インド・中国に広め19世紀に入り、当時英国の植民地であったビルマ(現ミャンマー)の高原地帯でケシ栽培を広めたのが『黄金の三角地帯(golden triangle)』の始まりです。
以来、山岳少数民族の貴重な収入源となっており、容易に栽培を削減出来ないのが現実ですが、我々は先進国の一員として、ケシに代わる収入源や事業を提案する責務があるのではないでしょうか?これこそ、ODA案件として取り組まなくてはならない事業と思います。

 

中国やインドは自国益第一の経済援助ですが、人類の未来と辺境の民に幸福をもたらす援助・ODAを検討すれば思いの外、後発者にも、広い道が拓けるのではないか?と思っています。                                                                                                                                           以上

author:代表取締役 臼井成美, category:-, 09:49
-, -