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2月コラム
 【 2月コラム 始めに
 
暖冬が一変した厳寒の1月後半でした。
多摩地方の積雪は10cm以上にもなり、未だ、軒下に残雪があります。
この寒い中、木工機械(ベニヤロータリーレース)を購入する為に、ミャンマーから来客がありました。(※今、ミャンマーは初夏です)
    弊社のチークフローリングの多くを生産してくれている政府系企業の代表です。
 
    現地ヤンゴン工場に製品検査に出向く度に、業務拡張をしたいので日本のベニヤロータリーレースを購入したい、ついてはどこか業者を紹介して欲しいと要請されていました。漸く、小樽の中古の木工機械専門工場が保有している事が判明しました。

この機械は20数年前に生産を中止している機械ですが、非常に高く評価されており、売却可能な中古機械が出る度、業者間で取り合いになるそうです。
ミャンマーの業者も中国製やインド製の新品機械を購入するより、この中古機械を購入したいと話していました。

 

   1月21日にヤンゴンを出発し、22日早朝に成田に着き、すぐに新千歳行きに搭乗し、午前中に北海道(新千歳空港)に到着し、直ちに機械の調査(小樽工場)を行い、翌23日夕方には、成田に戻るという強行日程です。 
新千歳空港から機械が置いてある小樽工場迄は約85kmです。高速道路を走れば90分程度で着く距離ですが、当日は吹雪で高速道路が通行止めになっていました。止む無く、一般道で小樽に向かったのですが、4時間を要しました。
少しでも早く到着し、機械調査を行い、保有者と協議を行いたいとの思いで、昼食も取らずに急ぎましたが、4時間余を要し、到着は午後4時を過ぎていました。
工場内に1台と野外に1台有りました。工場内はボイラーが赤々と燃えていましたが、それでも、1時間も居ると底冷えがして手足がかじかむようでした。
屋外の機械は前日に除雪して頂いたとの事ですが、昨夜からの雪を被り新雪で埋まり、雪をかきわけながらの調査となりました。
ミャンマー人には記念すべき体験と思いますが、その頑張りには感心しました。
   当日と翌朝の話し合いで、何とか成約に漕ぎ付けました。4月に現地組み立て、5月には生産開始の運びとなる予定です。この機械で生産されたミャンマー材のベニヤ(単板)の多くは欧州各国に輸出される事になります。
   ミャンマー企業代表者の頑張りと献身的に対応してくれた日本業者の好意がミャンマーで開花する事を祈願しています。

 
  
【 1月の主要工事 】
      
逗子戸建新築工事
       箱根、別荘新築工事
       名古屋戸建新築工事
       キングホームス青山改修工事(10F〜11F・オーナールーム)
 

☆キングホームス青山改修工事
施工状況
      
◎一般室 リビング       ◎一般室 リビングからダイイニングを望む
ミャンマーチーク無垢 T12×W75×L1,820mm・UNI・SSG塗装・床暖房適合製品


       
◎一般室             ◎オーナー室 ヘリンボーン貼り
   廊下交叉部施工方法                   
ミャンマーチーク無垢 T15×W90×L455mm
                    SSG塗装・床暖房適合製品

【 ミャンマー情報 】 
(1)鉄道本部再開発
ヤンゴン中心部の4ヘクタールの国有地再開発事業が漸く、動く事になりました。
国際金融公社)とADB(アジア開発銀行)が投資を行い、三菱グループが建設事業の主体となります。
ヤンゴンに丸の内街を創造することになるのでしょうか?
 
(2)中古自動車
商業省は昨年、右ハンドル車の輸入禁止を発表しましたが業界の反発で撤回しました。2015・16年に製造された車両は、左ハンドル車のみ輸入を認めるとしています。 

(3)未通電地域に蓄電システムを寄贈
パナソニックは仏教遺跡で有名なバガン周辺の電気がない学校に、発行ダイオード(LED)照明付き小型蓄電システム「エネループ・ソーラーストレージ」を500台寄贈しました。

日中に太陽電池で発電したエネルギーを電力として蓄え、夜間に明かりのない教室を照らすシステムです。


(4)スーチー女史が国内和平を主導
国内和平を達成するため 1月半ばにネピドーに於いて、政府・国軍・少数民族武装勢力代表者らが会合を持ちました。
冒頭、スーチー女史が「少数民族の信託を受け、和平交渉を主導する用意が有る」と意向を表明しました。
現在、全国停戦協定(NCA)に参加している15組織の内で和平協定に調印しているのは7組織のみです。  

(5)中国不況の影
中国の景気後退により、ゴムの需要が急減したため、ゴムの国際価格が急落し、採算が取れないゴム農園が多くなってきており、ゴム農園経営を断念する業者が続出しております。


(6)95年ぶりの路面電車
 中古自動車の急増により日常化しているヤンゴンの交通渋滞緩和を図る為、路面電車が1921年以来、95年ぶりに運行を開始しました。
 日本の鉄道運輸省とJR西日本鉄道が事業推進者となり、広島電鉄が使用していた昭和30年代製造の路面電車を寄贈し、技術者を派遣し、漸く、1月10日に運行開始しました。
 渋滞解消に活躍する事を期待したいですネ。
 
(7)コンドミニアムの所有
 1月22日、国会は外国人がコンドミニアム(分譲マンション)購入を認める法案を承認しました。購入出来るのは6階以上の階の住宅です。購入時5%の商業税が課せられます。戸建住宅の購入は引き続き禁止されています。

 
(8)ヤンゴン新空港計画
 市内から80km離れたハンタワディに建設される新国際空港建設は、ミャンマー政府とシンガポールのチャンギ・エアポート・グループ、日揮等で構成する企業連合と建設計画の大枠で合意し、基本契約を締結しました。事業費は1,000億円超になる見込みです。


以上
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
author:代表取締役 臼井成美, category:-, 13:34
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